今年の大きな仕事がやっと完成しました(^^;) 横幅2.5メートル 縦1メートルの陶板壁画の完成です!(ふーっ・・・)  完成まで約半年かかりましたが,1枚の割れなどの損失も無く出来としては90パーセントぐらいですかね・・・

大変苦労したのはマンションの1室なので,少し厚みを薄めに作る必要があったこと,それゆえ乾燥段階の割れに特に注意を払いました。

私の窯は灯油窯ですが,薪を焚けるように改造してあります。普通穴窯で入れる薪では,割りがあまりにも大きいのでそれを1/4ぐらいに小割りにします。これがとても重労働です。しかしここ数年腹筋と背筋を鍛えるようにマッサージの先生に言われてから毎日鍛錬しているおかげで,腰が痛くなりませんでした。この仕事は『腰が命!』といえるでしょう。腰は大切にしたいものです(^^)
真剣に焚いてますね・・・・・(^^)前後に4箇所薪を投入する窓があります。
焚き口はとても高温になってます。だいたい3分おきぐらいに薪を投入しその作業を今回は約10時間続けました。もうふらふらでした。。。(窯時間全体は31時間) ダイエットにはいいでしょうね。皆さんもダイエットしたい方は今度お手伝いしてくださいね(^^)
オルトンコーン9番がへにゃへにゃになってましたから,おそらく1300度ぐらいの温度にはなっているでしょう。煙道が強く赤くなってました。灯油だけで焚く時はこのようにはなりません。やはり薪(松)の勢いは強いんですね。

制作された陶板壁画 『月と山のある風景』2500x1080  一部

色づけは1部を除いて釉薬を使用しません。赤く発色しているのはホタテ貝の殻,ひだすきにはモチ藁を使っています。黒い部分は鉄を吹いています。所々小さな穴が開いていますが,今回は後で取り外しが出来るように取り付けをボルトでするためです。これも苦労した点です。
こちらは画面左側。猛々しい雰囲気をかもしだしています。画面右側の上に月をぽっと浮かべようかなと考えています。その月はあかりを埋め込んであるんです。面白いことになりそうですよ。。。フフフ(^^)今回の壁画は画面がとても大きいので2回に分けて制作しましたが不安だったのがその接合部分です(^^;)接合を直線で切ってしまうと簡単ですが,その線がいやらしく見えてしまう。【画面右側】 とても悩みましたがなんとかうまくいったようです。
これは木の部分。ここには市販の灰系ビー泥釉をかなり厚くコンプレッサーで吹いています。
窯焚きはへろへろになりますがとても楽しいですね。陶芸の工程の中で1番好きな工程です。個展の時にも薪のバージョンを出品しますので期待していてくださいね。壁画が取り付けられましたら,また公開しますね☆
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