いまこちらは14日のお昼12時前です。昨晩くらいから追悼ミサがあちこちでおこなわれ、今日は公式の(大統領が出席しての)ミサがテレビで生中継されています。こちらはケーブルテレビは知りませんが、普通のテレビ放送は日本と違って1局に限定され、24時間その放送をしています。昨日は嵐で大雨と強風、そして雷が真夜中から鳴り響き、この状況の効果音としてはこれ以上ないほど恐ろしい雰囲気が漂っていました。こちらで放送されている犠牲者の数がfifty thousand(5万人)という信じられない数字が伝わっているのですが、本当でしょうか?・・・・
確かにテロは許せない、罪もない人をこんなにたくさん殺してと思いますが、私たちはアラブ諸国に生まれたわけではありません。ですから、彼らからみたアメリカという国がどういう風に映っているかとか、アメリカがその諸国にどのような圧力をくわえているかとか判りようがないのです。私は今、日本という国で生まれたことを本当に感謝しています。もちろん問題もたくさんありますが、教育という面ではどんなひとでも中学までの義務教育を受けられる環境にありますし、半数以上が高校、大学へと進むこともできま>す。景気がすこぶる悪いけど就職も本人次第でできます。フリーターでも生きられます。食べ物が豊富にあり、品質管理もよく、やりたい夢に向かって努力する環境もあります。歌いたいと思えばその場所があり仲間がいます。もちろん先進国なりの悩みはいっぱいありますが、生活レベルで死というものを実感しながら毎日を生きるという環境では少なくとも無いでしょう。
なぜかアメリカは先進国だけど明日には死ぬかもしれない、死と隣り合わせの生であることを肌で感じる国です。来てまだ2週間ちょっとだけれども神というものが息づいている国であることを感じます。でも平均的生活レベルの高さは日本はすごいなとも思います。ハーレムとかブルックリンのスーパーの品質とか激悪やし、”ふとんとかそれどうみても日にあたってあせてるで〜”というのも平気で売っています。かといってマンハッタンは激高です。・・・ちょっと話が所帯じみましたが、・・アラブ諸国は発展途上国じゃないかなと思うのですが、もし小さい頃からアメリカを今日の悪の象徴という教育で育ってきたなら・・テレビでその国民が大喜びでお祭り騒ぎしているのもうなずけます。
なにが正しいとか全くわかりませんが、人としてやはり殺し合いをするのは悲しみ、虚無以外何も生み出さない無意味なことと思います。罪を憎んで人を憎まず。裕福な国の生まれだからそういう発想になれるのかもしれないけれど、どうか今回の結末が取り返しのつかないような惨劇の繰り返しになるのは絶対避けたいところです。まらいあ。
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