毎年フーリンを作りますが,2000年のフーリンはすこぶるいい出来でした。
フーリンは釉薬をかけると,音がこもったり,キンキンとうるさくなったりしますので,
私は無釉薬で『炭化』焼成します。


フーリン2000


窯は2基ありますが,昔陶芸を始めたころに試験用に買った
マルニ塗料の 『OS-40』というのを使います。
湯呑みなら30個ぐらい入るコンパクトな窯で
はじめて窯を考えておられる方には遊び感覚でいい窯です。



還元焼成中の窯

燃料は『灯油』です。
『直炎式』といって下から上に向かって炎がまっすぐ伸びるタイプです。
この窯の場合,下と上の温度差が激しいので,
均一に焚くには
@ 還元焼成であること A 長時間じっくりと温度を上げること が必要です。




煙突がありませんのでダンパーで巧みに温度を管理します。



窯詰を終えたあと


作品は多少ふれ合っていてもひっつきません。
作品を並べる下,並べてから隙間に『炭』を入れます。
所々生地が見えているところは『窯変化』します。



焼けたあと




これは7輪焼きでも応用が利くと思いますので,
ぜひ試してみてください。